これは紙??高級紙は印刷難易度も高かった


いつかは使ってみたかったイタリア製の高級輸入紙。
独特の鮮やかな発色と、まるでヌメ革かスエードのような紙とは思えない手触りと高級感が魅力です。

現在#本気名刺 を承っているお客様が、この紙に一目惚れ。
ついに憧れの紙で名刺を作ろう…としたのですが、
特色ある紙だからこそ、印刷には色々と条件があり、
初挑戦のことが多くなりそうなので、お客様の名刺印刷の前に
所長の印刷でトライしてみることに。


まず、インキが乾きにくいこと。
活版印刷専用インキのような、紙に浸透するタイプは使うことができず、
現在主流の印刷・オフセット印刷用のインキを使って時間をかけ乾燥させるか、
紫外線で乾きを早くするUV印刷が適しています。

活版印刷でUV印刷を行うことは無理なので、
オフセット印刷用のインキを使った印刷で挑戦。

そして、独特の質感があるからこそ、こすれなどで傷が付きやすいという課題も。
一つ一つ丁寧に扱うことが求められ、
またインキが乾きにくい点からも、重ねると裏に色が写ってしまいそうなので、
全自動のHEIDELBERG PRATEN T型さんには今回おやすみいただき、
あえて手キンで一枚一枚手仕事で印刷し、間を空けて乾燥させます。

通常オフセット印刷のインキなら数時間~翌日で乾燥しますが、
こちらでは念の為48時間以上しっかり乾燥させて、安定した仕上がりを確認しました。

ブラック、シルバー 赤金、青金、鉄色などを組み合わせ、
視認性の良さや発色を確認。
QRコードもきちんと読んでくれます。

今回のトライをもとに、
お客様の名刺でもご納得いただける仕上がりをご提供できるよう、
腕を鳴らす所長なのでした。

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