大量のメタルベース、発見!!

廣運舘活版所の活版印刷体感施設「honmachi」
掃除をしていたところ、大量のメタルベースが出てきました。

メタルベースとは、樹脂版や金属版など、活版の版を貼りつけて使う版台です。
活版印刷には決められた一定の「高さ」があり、メタルベースは印刷に適した高さまで版を嵩上げしてくれます。

貼り付けた版は、増刷のときのために貼ったままにしておくと便利。
大きいメタルベースを使うことも多いですが、
写真のような小さいものは、マークの版などを貼り付けて使ったりもします。

バラで出てきたメタルベースを所長が一つ一つ丁寧に並べて、きれいに段ボールに収納し直しました。

さてメタルベースには、文字盤が貼り付けられたものもありました。
読める文字を拾っていくと「黒谷の和紙」など…
どうやら黒谷和紙の地、京都府綾部市にまつわる文字が貼り付けられているものが多いようです。

文字盤が出てくると、出てきた古道具の背景をつい探りたくなってしまいますね。
底に書かれているのが日常的なものであるほど、当時は普段遣いとして活版印刷が盛んに行われていたのを感じ取ることができます。

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