工場復活物語① もう一度、ここに活版印刷の工房を

地元・兵庫県丹波市で創業88年を迎える弊社は
平成13年、現在の社屋に移転してきました。
移転前は丹波市柏原町のまちなかに
印刷工場と住居を兼ねた家屋があり、
そこで弊所所長のひいおじいさん、おじいさん、お父さんが
3代に渡って印刷業を営んでいました。

入ってすぐ横の板の間には当時、活字棚や
活版印刷機などが並び、
昔ならではの印刷屋の風景がそこにはありました。

社屋移転とともに、この部屋は、住居スペースとして
洋風のリビングルームにリフォームされました。
新しい床板や壁紙、天井が貼られ、
ここが印刷工場として使われていたことは、
一見してわからない形になっていました。

一度は終了した活版印刷事業を復活させて3年が経つ今年、
新しくも懐かしいステップの一つとして、

一度洋風のリビングルームに改装されたこの部屋をもう一度、
活版印刷の工場があった頃の姿に戻す計画を始めています。
一部床を外すと、当時のインキや油など、歴史が染み込んだ床板が出てきました。

床、壁、天井を工場があった頃の様相に戻し、
ここに活字棚と活版印刷機をもう一度置き、
作品作りはもちろん、立ち会い印刷をしていただく方や
ワークショップに来てくださった方が
活版印刷の雰囲気と世界観をより感じられる空間になったらと思っています。

早速週末に床剥がし。
これ以降の様子も、随時発信させていただきます。

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