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凸版の種類

凸版印刷に用いる印刷版は種類により印刷適正が異なります。
廣運舘活版所では、ご入稿いただいた印刷データを確認した上で、お客様のイメージをお聞きし、最適な印刷版をご提案いたします。

樹脂凸版

リーズナブルで適用範囲の広い版です。さまざまな表現にも柔軟に対応でき、インキのりが良いのでベタ刷りにも向いています。
一方、耐久性に欠けるところがあり、版の保存は基本的にはできません。また、印圧をかけると文字やラインが太くなってしまうため、強い凹みを求める印刷には不向きです。

亜鉛凸版

長い間金属凸版の主流として使用されてきましたが、国産亜鉛版の生産が中止された事で、輸入製品に置き換わりましたが品質に問題があった為、以前ほど使用されなくなりました。
しかし、弊所が使用する亜鉛版は輸入製品に製版会社が独自技術を施された版を使用しており、国産亜鉛版と同等以上の品質の版となっています。
金属版の中では腐食しやすく、ネガフィルムより細りやすいので、小さな明朝系書体の文字や細い罫線はデータ作成の際に注意が必要です。

真鍮凸版

黄金色が高級感のある真鍮版。デザインをを忠実に再現することに長けており、適度なシャープさと柔軟性の両方を併せ持つバランスの良い版です。
ラインやドットの表現にも柔軟に対応できるので、イラスト入りなど、幅広いデザインを表現するときに向いています。真鍮の特性上版の経年変化も楽しめますが、酸化が進んで黒ずみが濃く出てしまうことなどもあります。

硬銅凸版

銅に特殊金属を混ぜ純銅版より硬度を高めた版です。
特にエッジの効いた美しい印刷が可能で、白抜きにも適しています。歪みが出にくく、ゴシック体などの書体もシャープに仕上がり、印圧をしっかりかける印刷に向いています。
ネガフィルムより少し細りやすいので、小さな明朝系書体の文字や細い罫線はデータ作成の際に注意が必要です。

活字組版

職人が活字を組んで版を作る、クラシカルな印刷です。一字一字手で拾う昔ながらの行程で、その版のためだけに組み上げられた唯一のもので、名刺に愛着がわきます。
保有している書体や文字・ポイント数に限りがあるため、当てはまる文字がない場合には対応できません。

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