丹波市の老舗酒造社長の名刺を、活版印刷で。
力強いお名前の文字は、聖徳太子の自筆とされる
法華義疏から拾い上げた気品あふれる書体。
名刺の紙に、ざらりとした渋い風合いの
「バフン紙」を選ばれたのもまた、
聖徳太子が厩戸皇子と呼ばれたことにかけたもの。
仕事の要素、趣味の要素を取り込み、
家紋をアレンジした落款もプラス。
そして紙の裏までギュッと届いた印圧は、
廣運舘活版所始まって以来の最高印圧。
文字のシャープさよりも
裏からも文字が認識できるほどのプレスをかける
納得のバランスを見つけるのに、
ご本人とデザイナー立ち会いのもと何度もトライを重ねました。
立ち会い印刷の良さは、
使われる方が現物を見て、より理想の形を追求できること。
細部まで本気の名刺を作りたい方には、
ぜひ最後まで見届けていただきたいと思います。
紙 の 種 類 新バフン紙N きぬ 270kg
印 刷 色 表面:2色(濃グレー・丹)
凸版の種類 真鍮版
使用印刷機 HEIDELBERG PRATEN T型
プ レ ス 圧 ultra heavy