活版印刷といえば、ぎゅっと印圧をかけて、
凹凸のある仕上がりが特徴……のようなイメージがありますが、
そもそも本来(昭和期まで)、活版印刷の技術は
凹みをなるべく出さない平面的でシャープな仕上がりこそ
職人の腕の見せ所とされていたそうです。
今回弊所で手掛けました本気名刺は、
東京で一級建築士としてご活躍されている
「一級建築士事務所 秋山槙之介建築事務所」のものです。
ご所望くださったのは、活版印刷の名刺ですが、
一見して活版印刷かどうかわからないくらいのライトな印圧をご希望。
じっくり触れて、よくみると活版だという奥ゆかしさを、
手にとった方に感じていただけるような名刺です。
派手さでは無く、モノの本質を大事にされる設計士の気概が伝わってきます。
凹みが裏面に影響しない様に下紙を極端に薄くし、印刷はあえて「手きん」を選択。
電話と写真送信を駆使したリモート立ち会い印刷も行いました。
使用した紙は質感と滑らかさを両立したロベール。
グレーの紙を使用することで、シンプルな中にストーリーを感じられる深みある仕上がりになりました。
一級建築士事務所
秋山槙之介建築事務所さまInstagram
@shinnosuke_akiyama
紙 の 種 類 ロベール グレー
印 刷 色 スミ
凸版の種類 真鍮版
使用印刷機 Salama-LP
プ レ ス 圧 kiss